うそ?!妊娠?それも、双子?!(妊娠発覚した時のドキドキ)

 

もしかして、妊娠したかも。

本格的にそう考え始めたのは、2月中旬。
それまでは、なんとなくそうかも・・・と思いながら、
日々の忙しさにまぎれて、忘れようとしていた。
でも、何か口にしていないと気持ちが悪い。
普段そんな事はなかった。
明らかに、いつもと違う事は、わかっていた。
でも、前の生理はいつからいつまでなんて、
手帳に書くような几帳面さのない私は、
この前の生理は
確か12月だったような気が・・・なんて思っていた。

「今は2月だから、3ヶ月に入るくらいかも。」
そう考えると、急に怖くなってきた。
相手はわかっている。
でも、私が一方的に好きでなんとなく一緒にいるだけで、
あの人は、
まさか私と結婚なんて、夢にも思っていないだろう。
でも、話さなければ。
怖い・・・けど、話さなきゃいけない。
そう考えながら、半月が過ぎた。
3月はじめ、私は休みをとった。

病院に検査を受けに行くためと、
最悪の場合を考えて、多めに・・・。

休みをとったはじめの日、
心臓をバクバクいわせながらきりだした。
「病院行ってくる。」
当然
「なんで?」
という答えが返ってくるものと思いこんでいた私に、
「うん。行ってくれば?」
という答えが返ってきた。
焦って、
「どんな病院に行くかわかってるの?」
と聞くと、
「はやく行ってこいって。」
というぶっきらぼうな答え。
「もし、どうしますか?って聞かれたら、なんて答えればいい?」
と、言ってみた。
「ハイ。って言えばいい。」
「本当に?」
「うん。だから行ってこいって。」
頭の中ごちゃごちゃで、病院に行く途中考えた。

本当に、産婦人科に行くって事、わかってるのかな?
私達の会話の中に、妊娠しただの、子供ができただの、
そういう言葉は全然出てこなかった。
でも、行くしかない。
最悪の場合は、私が一人で育てればいい。
決心して、病院に入った。

検査すると、やはり妊娠していた。
最後の生理はいつかと聞かれて、
「多分12月初めくらい」と答えた。

超音波のエコーで、
お腹の内部を見ていた先生が、急に驚きの声を上げた。
「ん?やけにお腹が大きいなぁと思ったら、双子ちゃんじゃないか?」
双子?何いってるの?この先生。と思っていたら、
近くにいた看護婦さんがよってきた。
「ほら、双子ちゃんだよな。」
「あら、ホント。ねぇ、双子ちゃん」
急に私の回りに何人かの看護婦さんが集まってきた。
みんなして、双子だ双子だと、喜んでいる。

ホントに?ホントに双子?
信じられない様子にしている私に、
先生が「ホントに今日が初めての検診?」と聞く。
「ハイ。」と答えると、
「ホントに?なんで、ほっといたの?
体調に変化が現れたら、スグ病院に行かないと。」
と、少し声高に言われる。
うなだれている私に、
「双子ちゃんは、リスクが大きいので、
万が一の時の設備のある大きな病院で見てもらったほうがいい。
紹介状書いてあげるから。」
と、大きな総合病院・大学病院の名前をいくつか言われ
どこがいいかと聞かれた。
一番近くにある大学病院の名前を告げると
「赤ちゃんは、もう5ヶ月くらいの大きさなので、早めに病院に行きなさい。」
最後に先生は、そう言って診察が終わった。

5ヶ月?!なんで?おかしいなぁ・・・
でも、双子ちゃんなんだぁ・・・
なんだか、くすぐったい気分だった。

帰って、わざとテレビを見たまま、
全然気にしてないよというフリをしている背中に
「もう、5ヶ月かもって。双子ちゃんだってよ!」
「うそ?!ホント?」
振り向いた顔は笑顔だった。
この時やっと、
あぁ、喜んでくれてるんだ。と、ホッとできた私だった。

その後、詳しい話を聞いてみたら、
気が付いていたのだそうだ。
驚いた事に、私の最後の生理は、
10月くらいだった事まで覚えていた。
11月中旬「変な生理がきた」と、
私が言っていたのを覚えていて、
もうその時から、
こいつ妊娠したかもと、思っていたのだそうだ。
そう言われてみると、
さらっとした生理っぽくない出血が
2日くらいあったような。(爆)

なんと、妊娠にちゃんと気がついていたのは、
本人じゃなく、彼であった。トホホ・・・