まさかの入院生活(前もって言われてたけど、まさかホントに?)

大学病院に行って(3月後半)、
最初に先生に言われたのは、こんな言葉だった。
「出産前に、入院していただく事になると思いますよ。」

先生によると、多児妊娠はリスクが大きく、
妊娠中毒症や早産などの危険性が
きわめて高くなるということだった。
「少しでも危険があると判断した場合、
即入院してもらうからね。」
とも言っていた。

一人でも大変なんだから、ま、あたりまえか。
でも、私は大丈夫だろ。
なんだか知らないけど、
私は安易にそう思っていた。

でも、その安易な考えが破られるのは、
そう遠い事ではなかった。
5月中旬。
検診に行って、お腹の張りを調べる。
双子を妊娠していた間、
私は検診に行くたびにお腹の張りを調べられていた。
それがあたりまえかと思ってたら、
次の子を妊娠した時には、
数えるほどしか調べられなかったので、
やっぱり多児妊娠は大変なんだろう。
(病院の方針にもよると思うけど。)

その検査で、
40分後くらいに検査の紙を取りにきた看護婦さんが言った。
「お腹、はってませんか?」
「いえ。別に・・・」

その後、
いつもよりはやく診察が始まるなぁ・・・と思ってたら、
先生が、
「ほら、ここ。お腹が張ってるのと同時に、
赤ちゃんの心拍も上がってるでしょう?
これが普通の状態です。でも、ここ見て。」
見ると、確かに一箇所、お腹が張ってるにもかかわらず
赤ちゃんの心拍が上がってないとこがあった。
「ね。心拍が上がってないでしょう?
赤ちゃんに元気がないのかもしれない。
とりあえず

3日後にもう一度きて、同じ状態だったら入院しましょう。

はぁ、とうとう入院という言葉を聞く羽目になってしまった。
でも、まだ入院しなくてもいいチャンスはある!
そう思いながら3日後の検診へ。
私の望みもむなしく、先生のお言葉は、
「うぅぅぅん、やっぱり心配だから入院しましょう。」

やっぱり入院?!
はぁ。
健康優良児だった私は、
入院なんてしたことがない。
病気で動けないならともかく、
普通に動けてなんの問題もない私が、
入院生活に耐えられるだろうか。憂鬱・・・
でも、赤ちゃんが元気がないといわれたら、仕方ない。

先生は、即入院といいたかったらしいが、
私がごねるので、明日ということになった。(爆)
絶対に無理に動いたり走ったりしない事!
ホントは階段も上り下りして欲しくないんだから、
と先生に強く言われ
(でも、ウチは2階でエレベーターがないからしょうがない)
準備のため家に帰った。

次の日、病院についた私はパジャマに着替え、
いわれた通りに検査を受け、
ひたすら本を読み、
病院内を歩き回って先生に
「じっとしてろ!」としかられ、
そういう状態のまま、5日が過ぎた。
いいかげんあきてきた頃、先生が、
「赤ちゃんも安定してきたようだから、退院しますか?」
「ハイ!」
即座に答えた私に、先生は苦笑いしながら、
「安心するのは早い。お家でも安静にする事。」
と何度も言ってた。
でも、私は嬉しくて、あまり聞いてなかった・・・・(爆)

そのせいだろうか・・・
私はまた入院する事になる。
退院してからわずか1週間後。
またも出された入院宣告。
逃れるすべもなく、
その後出産するまで
病院から出る事は許されなかったのである。