いてて・・・笑わさないで!(手術後の苦しみ

出産後、2人部屋のベットで目が覚めた私。

腕には点滴。
おまけに帝王切開の傷が痛くて、
体を少しでも動かそうとすると痛みがはしる。
おまけに、その日は何も食べれない。
腸の近くをまさぐってるので、盲腸の手術と一緒で、
スグに食べ物などは、食べられないのだ。
それは、なんとか我慢できる。(ホントか?)

我慢できないのは、飲めないこと。
のどが乾いているけど、何も飲んではダメ。
乾いて咳が出やすくなってるが、
咳をすると、お腹に力が入って痛いので、
なるべく出さないように我慢していた。
我慢できる時はいいが、
つい「ゴホッ」と出てしまうときもある。
「ゴホッ」痛いっ!が、同時に襲う。
それが怖くて思いっきり咳をする事が出来ないので、
たんが切れずにまた咳がしたくなる。
悪循環・・・

他にも症状はあった。
麻酔のせいで、熱が出たのだ。
そういう人もいるらしい。
その日の夜から
38度くらいの熱で頭がボーっとしていた。
傷も痛いし、踏んだり蹴ったり。

看護婦さんが、
「我慢できないようだったら、
痛み止め打ちますから、声かけてね。」
といってくれたけど、
痛み止めを打つと、
子宮の収縮の邪魔をするらしい。
ずくずく痛むが、
どうにか我慢できるくらいの痛み。
どうせ何も食べられないんだから、
もう寝よう。と、
その日は無理やり眠った。
熱のせいで、何度か起きてしまったけど。

次の日も、何も食べれない。
なんとか水は飲ませてもらった。
吸い口をベットの横のテーブルに置いといてもらうが、
あまりがぶがぶ飲まないでね。と言われた。(涙)
先生がきて、傷口の様子と子宮の収縮の様子を見た。
「うん。収縮はいいみたい。
傷も綺麗にふさがってるし。
痛いと思うけど動かした方が収縮はいいから、
頑張って体動かしてね。」
そう言われても、痛くて少し横を向くのがやっと。
でも、水は飲みたいし、
暇だから漫画も読みたい。
その為に体を動かしていた。

3日目、やっと、食事ができる。
といっても、お昼からだったけど。
それも初めての食事は、
おかゆの汁、味噌汁の汁だけ、
ココアのような飲み物と、汁尽くし。
思わず笑ってしまった。
夕食の時は、
おかゆに少し米粒が、味噌汁に少し具が入ってた。(笑)
そんなの、すぐ食べ終わっちゃって、
食べた気がしない。
はぁ、次の子産む時は、帝切なんて絶対しない。
ご飯が食べれないなんて、
あぁ、我慢できない。
(やっぱり我慢できてないじゃん)

4日目。
どうにか痛みも薄れ、寝返りを打つのが楽になる。
子宮収縮の痛みが結構スゴイ。
ぎゅぅぅぅっと、
内臓を両手で握られているような感じ。
あれにはビックリした。

食事も徐々に、普通の食事に戻ってきた。
この日、
プリンかなんかがデザートで出てきたような記憶があるけど、
すごく嬉しくて、
今まで食べた甘いものの中で、
一番おいしいと思った事だけ覚えている。

私とダンナの共通の友達が見舞いにきた。
高校の時の同級生。
二人して好き勝手なことを言い合って、
笑っている。
こっちは、笑うとお腹がすごく痛いのだ。
こらえればこらえるほど、笑いたくなって、
笑うとものすごく痛い。
もう、いいかげん、笑わせるのやめて!
あぁ、早く帰ってくれぇ・・・
と、せっかくお見舞いにきた友達に訴える。
そんなの聞くわけもなく、
笑いをこらえるのに必死の2時間だった。
もともと笑い上戸の私。
それを知ってて、わざと笑わせる友。あぁ、地獄…

歩いていいという許可が出たのは、
何日目だったか…
よく覚えてないけど、
ベットから降りるのも大変だった。
そろりそろり…チョットずつ降りる。
あぁ、痛い。これが最初の試練。
今までずっと、尿道に管を通しておしっこをしていたから、
ちゃんと自分でおしっこをするのが次の試練。
お腹に力を入れると痛いので、
どうやっておしっこを出せばいいのやら、
本気で悩み、
見当もつかなかったが、何とか済ませる。

ホッとした。(爆笑)

おしっこができてホッとするなんて、
初めての経験。
それよりも大変だったのが、
お察しのとおり、大の方。
これは、便秘になるとまずいので、
何日か後に、
看護婦さんに浣腸をうってもらった。
できるだけ我慢して、トイレに行ってね。
と言われていたが、
こっちは歩くのもやっとの身。
間に合わなくて…なんて考えたくもないので、
即トイレへ向かった。
でも、トイレについたら、
我慢できなくて、スグしちゃった。(笑)
お食事中の方、ごめんなさい。

今は、保険がきいて安くなるから…とか、
産むの痛いからヤダって言う理由で、
帝切希望者が増えてるらしいけど、
甘く見るなかれ。
帝切だって痛いし、
手術後はもっと痛い。
笑い上戸、食べるのが好きな人、
じっとしてるのが苦痛な人。
こんな人には、
帝王切開は勧められない。
3つとも当てはまる私。あぁ…苦しかった。