やっと退院。戦争のような日々。(一緒に何度泣いた事か・・・)

2人が退院してきて、
毎日あっという間に過ぎてしまうのだろうと、
思っていた。
まわりの子供がいる友達が、
口を揃えて、
「1歳まで、あっという間だった〜。」
と言っていたから。
でも私の場合は違っていた。
1歳までの1年間は、
毎日確実に過ぎていった。
ちっとも、あっという間ではなかったのだ。
ダンナも同じ事を言っていた。

1歳過ぎてから、
とくにさぁちゃんが生まれてからは、
文字通りあっという間に過ぎていった気がする。
ダンナと2人で、
なんでだろうと考えた事があった。
結論は、
この子達は毎月確実に成長を
確認しなければならなかったからではないか
という事で落ち着いた。
2人は、8ヶ月くらいまでは生まれた大学病院で
毎月、発達検診を受けていた。
8ヶ月以降は、
3ヶ月に1回、半年に1回と、
検診の間隔は長くなっていった。
検診の間隔が開くと同時に、
毎日があっという間に過ぎていくような感覚を
覚える様になったんだ。
(私達がそう感じただけで、
そうじゃない人達もいると思うよ)

毎月、指定された日に大学病院に行き、
身体計測。発達の確認。
3ヶ月までは、何もかも標準より小さかった。
体重に関しては、標準より1キロも小さかった。
特に乳児と呼ばれる1歳までの赤ちゃんは、
500グラム体重が違うだけで、
見た目の大きさが全然違う。
1キロ小さいウチの子達は、
すごく小さいという印象を持っていた。

4ヶ月目の検診が病院で行われる前に、
区役所で4ヶ月検診があった。
ウチの子達は、
生まれたときよりかなり太っていて、
ビックリするくらい重くなっていたが、
標準より1キロ小さいのは変わらないと、
私達夫婦は思っていた。
「他のお母さん達は、
こいつらより1キロも重い赤ちゃんを抱っこしてるのかぁ」
と、ダンナと2人で感心しながら、
会場へ向かった。

会場となった保健所は、
同じ位の赤ちゃんを抱っこするお母さんでいっぱい。
最初はその人の多さにビックリして何も感じなかったが、
他の子達をよくみると、
ウチの子達の方が、大きいような気がする
ダンナにその事を言うと、
「俺もそう思ってた」という返事。
おかしいねぇと言いながら、身体測定に向かった。
すると、保健婦さんが叫んだ!

「すごい!こんなに大きくなってるよ!」

その数値を見ると、
見事に2人とも、標準体重を突破。
それを表すグラフは1ヶ月前の点から
今回の体重を表す点まで、
真上に向かって伸びているような増えぶり。(笑)
(普通斜めに伸びるでしょ?)
それも、2人同時に成長してるもんだから、
私達はこの驚異的な成長ぶりに、
気がつかなかったのだ。
身長も?と期待してみたら、全然だった。
こちらは標準には程遠い。
という事は、タダのおでぶちゃんじゃないかぁ。
2人の体重はそれからも確実に増えつづけ、
1歳3ヶ月の時には、
ハル君12キロ、ユウ君11.2キロ。(標準10キロ)
20キロのお米は持ち上げられないけど、
2人の体重が22・3キロくらいまでは、
2人とも抱っこして歩けたから、
人って不思議である。(階段を上るのは、無理だったけど)

赤ちゃんの世話で一番大変な(と私が思っている)
生後1ヶ月間は、病院で過ごした2人。
昼間こそ、
3時間もしないウチに泣いてミルクを欲しがったが、
夜は、5・6時間はまとめて寝てくれたので、
楽な方だったのではないかと思う。
そのうち、にや〜っと笑うようになり、
夜もたくさん眠ってくれるようになった。
双子にしては、
ホントに育てるのは楽だったと思う。
夜泣きもほとんどしなかったし。
でも、1ヶ月に何度か、
パニックになる事があった。
赤ちゃんが、どうして泣いてるのかわからない。
これほどお母さんにとって困る事はないだろう。
オムツもきれい、
お腹がすいてるわけじゃない、眠くもない、
なのになんで泣く?!
2人揃って泣かれて、どうしようもなく、
2人をひざの上に抱っこしてあやしながら、
私も声をあげて泣く事があった。
精神的に余裕があるときは、大丈夫なんだけど、
もうイヤッと思ってしまう事がたまにあった。
3人で泣く。声をあげて泣く。
夜の仕事であるダンナは、昼間寝てるのだが、
泣いてる声に気がついて起きてみると、
私も一緒にわんわん泣いてるので、
ギョッとする事が何度もあったらしい。
後で教えてくれたが、

パニックになった私が、
2人とも殺してしまうんじゃないかと、
本気で心配してたらしい。
(爆)
よって、ダンナは育児パパにならざるを得なかったのだ。
理由は、私が母親として信用できなかったから。(笑)
私としては、泣くだけ泣いたら、
後はケロッとしてたつもりだったんだけど。

そうこうしているうちに、
2人は自力で動けるようになってきた。
大体の事は、ユウ君が先にできるようになり、
その後をハル君が追っかける格好で、発達してきた。
歩けるようになり、いたずらをするようになった。
その結果、ウチのふすまは全部破られ、ぼろぼろ。
台所に、油をまかれた事もあったし、
きな粉のときもあった。
そうめんをばらまいて、
2人で一心不乱に食べているともあった。(笑)
ベランダに出て、
プランターの土を食べてる時もあったし、
家のゴミをつまんで食べている事など、
数え切れないくらい…(爆)
イタズラをされるたびに、対策を考えてきたが、
子供の発育の先をよんで対策を考えないとこが、
のんきと言えばのんき。
それでも、2人は生きている。
生命力って、あなどれない。

でも、命にかかわる事もあった。
一番は、タバコの誤飲。
ある日気がついたら、タバコ食べてた。
驚いて、口の中にあったものは全部だしたが、
飲みこんでしまったのかどうかわからない。
タバコを食べた場合、
水を飲ませたりしてはいけない事は知ってたので、
(ニコチンの吸収力が早まるため)
何もせずに大学病院に電話。
時間外だったので、救急外来に行った。
なんの異常も認められなかたので、そのまま帰宅。
死亡することもあるので、かなりあせった。
あと、大人用の風邪薬。
棚の上に置いてあったものを、
椅子を使ってよじ登り、ゲット!
気がついた時には、
ラムネを食べているかのように、
ボリボリと風邪薬の錠剤を噛んでました。
あぁ、つくづく、私って、ダメ親。

病気で一番怖かったのは、けいれん。
あれは2度と見たくないと思うが、
もう、2人合わせて10回くらい見てる。(涙)
いずれも、熱が出てからのけいれんなので、心配はないけど、
見てる親としては、かなり辛い。
白目をむいて、体をがくがく震えさせる子供。
最初に見たときは、
なんとカラオケボックスにいたという、ダメ親ぶり。
だって、出かける時は元気だったんだもん。(と言い訳)
その後も、気をつけてはいるが、
なんせ、
38度なるかどうかという熱でも
けいれんを起こしてしまうので、
対処が難しい。
(普通は、39度近くじゃないと起こらないらしい)
今は、けいれん止めを常備して、37.5度を超えたら、
様子を見て使うようにしている。

ダンナも認める、信用がない母親の私。
そんな私でも、子供を育ててる。
子供って、自力で成長していけるって、つくづく思う。
親は、食事をあたえたり、
寝る場所をあたえたり、
最低限のことをすれば、
子供は自力で生きていける。
そこに愛情があれば、
子供たちは安心できるのではないでしょうか?
世のお母さんたち。
私って、ダメな母親と、思うべからず。
ご飯を食べさせてるでしょ?
眠れるお家はあるでしょ?
子供、愛してるでしょ?

それでいいのです!!!
(そう、大事なのは愛情。・・・これも言い訳?)

 


恐ろしいくらい太ってしまったでべそ双子

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