まさかの妊娠(は?もしかして・・・)

 

毎日、育児に明け暮れ、
ヘトヘトの私。
そんな中、ある日、体の変化を感じた。
食べても食べてもお腹がすく。
お腹がすくと、気持ちが悪い。
まさしく、双子を妊娠した時と同じ状況。

もしかして・・・

まさかねぇ。
思わず、自分の予想を否定してしまう。
だって、スグ下の子出産するなんて、
考えただけでも大変そう。
絶対無理と思ってたから、
気をつけてたんだも〜ん。
とりあえずもう少し様子を見よう。と、
生理がくるのを待ってみたが、
待てども待てども、来るべき物がこず、
予想は確信に変わっていった。
私は食べつわり体質。
今のこの状態はまさしくそれ。
おまけに今回は、
上の子の時は全く問題なかったお酒・タバコが、
全然ダメになった。
匂いだけで、気持ち悪くなる。
あぁ、妊娠してるなぁ。やっぱり。
市販の妊娠検査薬も試さずに、産婦人科へ行った。

「妊娠してますよ。」

いとも簡単にお医者さんは言った。
「上の双子ちゃんは、元気?」
双子妊娠の時、最初にかかった産婦人科。
先生は覚えていてくれた。
「はい。おかげさまで。」
「普通に産めた?」
「いやぁ、一人が逆子だったんで、切っちゃいました。」
上の双子の話で盛り上がる。ひとしきり、話した後、
「それじゃ、また1ヶ月後にきてくださいね。
 今度は多分一人だと思うよ。
(周りの看護婦さん達と、笑う)
 何か、変った事があったら、スグに来なさい。」
「はい」

本当は、双子を出産した後、
大学病院の先生に、
「つぎの妊娠は、最低でも1年開けた方がいいよ。」
と言われてたので、
その事を聞こうと思ってたのに、
世間話で診察が終わってしまった。
ま、いっか。
産んでも大丈夫だから、
なんにも言わなかったんだろう。
一人で勝手に納得し、家に帰った。

「どうだった?」

双子の時とは、大違い。
帰った途端に聞いてきた。
「やっぱ、そうだった。今度は一人だと思うってさ。」
「うそぉ、
今度は女の子の双子がいいと思ってたのにぃ。
おいおい。それじゃ、私育ててけないよ。
二人が騒いでる。
ん〜、ママ、妊娠しちゃったよ。
あんた達、お兄ちゃんだよ。はぁ。

今後の大変さを考えて、ため息をつく私。
単純に喜ぶダンナ。
叫ぶ9ヶ月の双子。

ま、いっか。なんとかなるでしょ。
がんばろ〜ね。
そう、お腹の中の子に、話しかけ、
泣く双子の元へ、
歩み寄ったのであった・・・・・・