さぁ・1話

妊娠発覚後、腹を決めたつもりでいましたが、
すべて吹っ切れたわけではありませんでした。
やっぱり、
双子の後に年子で下の子を産んで、ちゃんと育てられるのか…
それが一番の不安でした。
私が、余裕を持って今の育児をしてるのならともかく、
どちらかと言えば、
限界に近いと思っていたので、なおさら不安は募ります。
ハルくん・ユウくんが言う事を聞かなくて、気持ちが爆発するたびに、
こんなことじゃ、３人の育児なんて無理！
そう思いました。

でも、どんどん大きくなるお腹の子。
特に、母子手帳をもらう頃になると、
超音波の検査で見る赤ちゃんは、
どんどん人間らしくなっていきます。
検査にいく時は、妊娠している喜びがわいてました。
１ヶ月に１回でもそうやって、
妊娠していると言う喜びを確認しないと、
不安に押しつぶされていたかもしれません。

私の行ってた産婦人科では、
超音波での検査の様子（お腹の子供の様子）をビデオ録画してくれました。
先生が手足や心臓などを、写真にとって渡してくれました。
それがなかったら、どうしようもなかったかも。

お腹の中の赤ちゃんを、診察によって確認する。
その繰り返しがあって、
どうにか、
一気に３人の母親になる覚悟を決めていった私です。