その後の生活(子供に振りまわされる日々

私が退院する時、すでに母は実家に帰ったあとでした。
そう、
「私、産後なんですぅ。」
と、甘える人が誰もいない。

帰ったその時から、
家事・育児は私とダンナがやらないと、
他に助けてくれる人は、いないのです。

近くに親が住んでないので、
生まれる前に区役所に行って、
上の二人を預ける保育園を探しました。
だから、昼間は私とさぁちゃんとダンナだけ。
(ダンナは寝てるけど)
それだけでもかなり助かりました。
ハル君とユウ君の送り迎えはダンナがやってくれました。
だから昼間はそのほとんどの時間を
さぁちゃんの世話に明け暮れてました。

一番大変だったのは、夜。
眠る前です。
ハル君とユウ君は、
寝つきが結構よかったので助かりましたが、
なんと言ってもまだ1歳半。
横になった途端にコテンと眠ってくれる日はいいのですが、
ママと一緒に寝るぅとぐずった時は、
しょうがないのでさぁちゃんを抱っこしたまま、
二人の間に座って、かわるがわる顔を向けながら、
「ママはここにいるよぉ〜〜!」と、
自作の歌を歌い寝かしつけてました。

ちゃんと生活できた日は、苦労はこれくらい。
ちゃんと生活できた日というのは、
みんなが晩ご飯を6時半には食べ終えて、
ダンナが2人をお風呂に入れてくれた日の事。
(この頃ダンナは20時出勤)
問題はちゃんとできなかった日。

例えば、私がご飯を作るのが遅くなって、
ダンナがお風呂に入るのが遅れると、
ハル君とユウ君をお風呂に入れる事ができない。
という事は、私が3人入れなくちゃならない。
まずは、さぁちゃんをどうにかして寝かしつけるか、
どうしても寝ない時には、
お風呂場の近くにクーファンごと持ってきて、
お風呂からいつでも声をかけれるようにしておく。
そして2人と一緒に入浴。お風呂のドアは開けたまま。
終わったら、まずは2人を着替えさせて、
二人にお気に入りのビデオを見せて、
その間にさぁちゃんを洗う。
さぁちゃんの首がちゃんとすわるまでは、
私が3人とも入れなくちゃいけない場合、
さぁちゃんはベビーバスのかわりの
プラスチックタライで体を洗っていました。

さぁちゃんが生まれて1ヶ月くらいは、
ちゃんと生活できてる日の方が多かった。
でも、そのうちだんなにも疲れが出てきたのか、
ちゃんと生活できない日も増えてきた。
そしてついには、
双子を保育園に連れていかなければいけない時間になっても、
起きてくれない日が・・・!
確かに明け方帰ってきて、
ちょっとだけ眠った後車を運転して園に行くのは、
大変だと思う。
でも、じゃぁ、誰が連れていくのよぉ。
・・・はい。私しかいません。
と言うわけで、さぁちゃんが寝てるすきに、
車で約10分の保育園に送っていった事が結構あった。
(あ、歩いていける保育園もあるんだけど、
 ウチの近くの保育園はいっぱいで、全部断られました。)
先生に引き渡す時間も入れて、
家に帰りつくのは約30〜40分後。
さぁちゃんは、鬼のように泣いている事がほとんどでした。
その横で、何事もないかのように眠るダンナ。
ホント、蹴り倒そうかと思ったよ。
でも、ダンナを蹴るより、さぁちゃんを抱っこするのが先。
さぁちゃんのおかげで、
ダンナは睡眠を妨害されずにすんでるんだ!

ウチのダンナは、寒さに弱い。
寒いとなかなか起きてこない。季節は真冬。
はぁ。
でも、朝晩が大変でも、
保育園に預けていられるうちは楽勝だった。

保育園に産前産後と言う理由で預けられるのは、
下の子の生まれ月の前後2ヶ月。
さぁちゃんは11月生まれだから、
預けられるのは1月いっぱい。
認可の保育園には母親が仕事してないと預かってもらえないし、
保育園の入園は、4月から。
4月にはさぁちゃんも5ヶ月に入ってるから、
保育園に入るとしても、
2月・3月は、昼も夜も3人揃って面倒見なきゃなんない・・・
考えただけでも恐ろしい・・・
そして、その予想通り、かなりの日々が続きました。
当然私は怒りっぽくなり、どなりっぱなし。
部屋は汚い。洗濯物はたまる。
ハル君・ユウ君を家の外に出せるのは、
ダンナが昼間元気な時だけ。
二人はさぞ、ストレスがたまった事でしょう。
でも、幸いな事に、そんな日々が続いても、
上の2人は夜泣きなどもほとんどする事なく、
さぁちゃんが夜どんなに大声で泣いても、
起きてくる気配もありませんでした。
夜、まぁまぁ眠れるってだけでも、よかったですぅ。
でも、あの頃近所の人は、
あの人のとこは、もしかして幼児虐待?と
思っていたかもしれません。
急に警察とかが訪ねてきたらどうする?と、
ダンナと冗談を言ったものです。
・・・・・・冗談ですんでよかった。

4月からは3人とも保育園に通う事になりました。
さぁちゃんはまだ5ヶ月なのにかわいそうかな・・・とも思いましたが、
保育園の先生たちの、
「この位の時からだと人見知りもしないし。
お母さんも泣かれると辛いだろうから、
かえっていいんじゃないです?」
と言う言葉に自分を納得させ、仕事を見つけて働く事にしました。

今、ハル君とユウ君は、2歳半。
さぁちゃんは1歳。
元気に保育園に通ってます。
さぁちゃんは、先生の言ってくれた通り、
人見知りする事もなく、2・3日ですっかり園に慣れてしまい、
今では保育園大好きっ子です。
ハル君・ユウ君は、最初のうちは喜んで保育園にいってたのですが、
夏、病気とかが続いたせいもあって、
一時、朝別れる時に泣く日々が続きました。
でも今は、ニコニコで園に通ってくれます。
これが3人にとってよかったのかどうか
本当のところは分からないけど、
会えない時間があると、
一緒にいる時間はたくさん可愛がってあげようと
思うようになりました。
私の心の面ではよかったかな?と思ってます。

お出かけすると、よく話かけられます。
ビックリするのが、
「ウチも双子だったのよ。」と話しかけてくる人の多さ。
そうなんですか?とお話していると、
その方たちは口をそろえて、
「大変でしょう?
でも、あとは自分達で遊んでくれるし、結構楽よ。」
と言います。
まだ全然赤ちゃんの頃は、
「ふぅ〜〜ん、そんなもんかなぁ?」
としか思ってませんでしたが、今は分かります。
喧嘩もよくするので、
手放しで楽ち〜〜んと喜べはしないけど、
私がいなくても、二人で遊んでくれるし、
さぁちゃんが泣くと
「どうしたと?痛いと?」
と話かけているのを見ると、
さぁちゃんも産んでよかったなぁって、思います。

きぃぃぃぃっ!と感情的になって怒っている時は考えないけど、
私に怒られても、「ママ」とかけよってきてくれたり、
「大好きぃぃ!」と、抱きしめたりチュ〜ッとできるのは、
今だけなんですよねぇ。
子供たちに手がかかるのは、その代償と思えば安いもんかな?
でも、また「こらぁぁ!!!」って怒っちゃうんですけどね。