嘔吐・下痢・便秘の場合
*ポイント(嘔吐)* まず、知っていて欲しいのは、赤ちゃんはとても吐きやすいという事です。 赤ちゃんの体はとても吐きやすい! 病気かどうかは吐き方に注意しましょう。 *ポイント(下痢・便秘)* 赤ちゃんの下痢のほとんどはウイルスや細菌感染によるものです。 うんちの状態をしっかり観察。 下痢のほかに症状は? 便秘の場合は? |
*おうちでのケア(嘔吐)* ・まずは・・・ ・水分補給 ・食事 *おうちでのケア(下痢・便秘)* ・水分補給 ・食事 ・おしりのただれに注意。 |
特徴 | 突然何かの理由で、腸の一部が重なり合い、 どんどん肛門の方へ入ってきてしまう病気。 中の腸は締めつけられ、血液の流れが遮断される。 放っておくと、腹膜炎を起こして命にかかわる事も。 |
症状と経過 | 突然症状が現れるので、ビックリするかもしれません。 急に火のついたように激しく泣き始めます。 この時、嘔吐を伴う事もあります。 足を縮めてお腹につけるような格好で泣きます。 それからしばらくは、何もなかったようにけろりとしているのに、 再び泣き始める、これを5〜10分間隔で繰り返します。 腸が重なり合っている部分が締めつけられるので、 かなりの痛みがあります。 腸の動きが止まると泣き止み、また動き出すと泣くのです。 顔色は青ざめてぐったりとし、嘔吐のほかに、 トマトケチャップやイチゴゼリー状の血便が出る事もあります。 この病気が疑われると、病院では診断と治療を兼ねて、 高圧浣腸を行います。 腸が入りこんでから12時間程度なら、これで治ることがほとんど。 24時間以上たってしまうと、 もぐりこんだ腸の組織が死んでしまうことがあります。 高圧浣腸で治らなければ、手術を行う事もあります。 時間が経過するほど、命にかかわる率が高くなりますので、 おかしいと思ったら、様子をみずに、 夜中でもすぐに病院へいきましょう。 |
ケアと注意 | 再発する事があるそうです。 似たような症状が出た場合、すぐに病院へ診察にいきましょう。 この病気のきちんとした原因はわかっていないそうです。 |
ウチの子は? | かかった事がないです。 |
特徴 | 生まれつき、胃の出口が厚くなっていて、 おっぱいが腸へ流れない為に、噴水の様に吐きます。 |
症状と経過 | 生後1〜2ヶ月頃に、おっぱいやミルクを飲んですぐ、 噴水状に吐いてしまう事で疑われます。 生まれた直後は症状が出ず、検査をしても見つからない事が多いので、 2週間くらいたってからわかります。 おっぱいやミルクを大量に吐く為、栄養が不足し、便もでません。 体重が増えず、段々やせてきます。 栄養が足りず、吐いた後でもすぐにおっぱいやミルクを欲しがります。 |
ケアと注意 | 超音波で肥厚している事がわかれば、 早めに手術を行います。 厚くなっているユウ文部の筋肉に切れ目を入れるもので、 比較的安全な手術です。 1回の手術で治る事がほとんどですが、 手術後すぐに吐き気が止まるというわけではなく、 少しづつ治まっていき、飲む量がだんだん増えていきます。 授乳のたびに吐く場合でも、体重が増えていれば、 この病気ではありません。 |
ウチの子は? | かかった事がないです。 |
特徴 | 頭を打った後に、嘔吐が始まります。 頭を打った後、大声で泣いてママにしがみつく様なら、 比較的安心ですが、 昼間頭を打ち、夜になってから顔色が青ざめて嘔吐したり、 意識がなくなってきた、ひきつけを起こした時は、心配です。 脳の中に出血を起こしている可能性があり、 そのせいで吐いているかもしれないのです。 |
症状と経過 | 頭を強く打った際、 脳の中で出血が起こり、それが原因で嘔吐する。 意識がなくなったり、ひきつけをおこすことも。 |
ケアと注意 | 体を動かさない様にして、すぐに救急車をよびます。 脳内出血が見つかれば、手術が必要となります。 これは、病気ではないかなぁと思ったのですが、載せてみました。 頭を打つ事故は、バランスが悪い赤ちゃんなら、 たくさん起こるものです。 ママの注意と工夫で、事故を防ぐ様に心がけましょう。 |
ウチの子は? | ハル君が、1歳半の頃、 保育園でちょっとふらつき、 トイレの水タンクで頭を打った事がありました。 なんだか様子もおかしかったのもあり、 先生が病院へつれていってくれました。 すぐに私達も向かったのですが、 診察を受けて帰る途中の車の中で嘔吐・ひきつけ。 これはかなり焦りました。 すぐにユーターンして病院へ。 脳外科専門の大きい病院だったので、 すぐに脳内を調べ、異常無しとの診断が出た時は、ホッとしました。 熱もあった為、熱性けいれんだろうとの事でした。 様子を見る為、その日は病院で泊まりました。 その後、双子が生まれた大学病院でも診察を受け、 そこでも異常なし。よかったです。でも、かなり焦りました。 |
特徴 | ウィルスに感染して起こる病気です。 風邪は発熱で始まる事が多いのですが、ウィルスによっては、 下痢を伴うものがあります。 夏風邪で多いのは、 コクサッキーA軍ウィルスによる、ヘルパンギーナ。 インフルエンザウィルスの種類によっては、激しい下痢を伴います。 下記の白色便性下痢症は、下痢と嘔吐が主な症状で、 冬の代表的な風邪の1つです。 |
症状と経過 | ヘルパンギーナの症状は、 高熱・のどのボツボツ、そして下痢をする事が多い夏風邪です。 冬の風邪も下痢を伴う事が多いです。 下痢をすると体の水分が一気に失われ、脱水症状に陥る事があります。 |
ケアと注意 | ウィルスによる風邪の場合は、 病気の症状を和らげる薬を使います。 症状が軽ければ、自然に経過するのを待ちます。 発熱していると、おふろに入れない為に、 下痢でお尻がただれやすいので、 オムツを取り替える時は、お湯で洗ってあげましょう。 特に、脱水症状に注意が必要な為、 水分補給には充分気をつけましょう。 |
ウチの子は? | 特にこの病気と言われた事はないのですが、 下痢症の風邪と診断された事は多々あります。 点滴打つほど、ひどくなった事は、ないです。 |
*白色便性下痢症(ロタウイルス性)(はくしょくべんせいげりしょう)*
特徴 | 11月〜3月にかけての、寒くて乾燥した時期にかかりやすい、 ロタウィルスに感染して起こる病気です。 潜伏期間は1〜3日。 まれにアデノウィルスが原因の時もあります。 軽い発熱・嘔吐・そして、白っぽい米のとぎ汁のようなウンチが特徴。 ウンチの色が白くなる事から、この病名がついてますが、 乳児嘔吐下痢症・仮性小児コレラとも呼ばれていました。 |
症状と経過 | 最初は突然の嘔吐から始まり、続いて下痢が始まるパターンが多い。 嘔吐は、半日程度で治まる事もあれば、1〜2日続く事もあります。 下痢は次第に激しくなり、 米のとぎ汁のような白い水様便がシャーシャー出る事も。 回数も多く、一日に何回も出ます。 |
ケアと注意 | 嘔吐を伴い、下痢が続くので、 脱水症状の予防が第一です。 時には入院して、体から失われる水分を点滴で補給する事もあります。 吐き気がひどい時は、食事を止めて水分だけにしたり、 吐き気止めをつかったりします。 下痢を止める薬は使わないようです。 下痢は4〜5日程度から、1週間ほどで治まってくるようです。 |
ウチの子は? | 特別、ロタウィルスによる風邪と診断された事はありませんが、 嘔吐下痢症と言われた事は何度もあります。 特にユウ君は、普通の風邪でも吐く事が多いので、驚きます。 ウチの子の場合、吐いても食欲はある事がほとんど。 吐いた場合は、食事はとらなくてもいいよと お医者さんに言われるのに、お腹空いたとうるさいくらい言う為、 普通にあげてます。 で、たくさん食べます。(爆) 白っぽい柔らかいウンチがでた事はありますが、 シャーシャーと流れるようなウンチはまだ経験がありません。 |
特徴 | 細菌の付いた食べ物が原因で、 症状の程度は細菌によってさまざまで、 急性の胃腸炎の一種です。 サルモネラ菌、病原性大腸菌、ボツリヌス菌、ブドウ球菌、 腸炎ビブリオ菌などの細菌が着いた食べ物から感染したり、 家族の手についていた細菌が原因で発症。 食欲がなくなって、下痢や嘔吐が起こり、発熱を伴う事も。 胃炎を起こせば、食欲不振で嘔吐。 腸炎を起こせば、腹痛と下痢になります。 |
症状と経過 | ウンチから細菌が見つかれば、抗生物質を服用します。 離乳食はしっかりと火を通して食べさせ、 食中毒は、夏よりも秋にかけて多いことを頭に入れておきましょう。 大体は、5〜6日程度で症状は軽くなります。 お医者さんの診察を受け、食事などにも気をつけましょう。 ママの手の傷から細菌がうつる事もあるので、 料理の前には、しっかり手を洗いましょう。 |
ケアと注意 | 下痢や嘔吐は、体の水分を急激に奪う為、 水分補給に気をつけます。 食欲が落ちても、水分は少量づつ回数を多く与えます。 水分もとらない場合は、点滴で補う事も。 どちらにしろ、原因になる細菌によって対処方法も違う為、 お医者さんの言われる事をしっかり守りましょう。 |
ウチの子は? | あるような、ないような。 子供って、いろんなものを口に入れるじゃないですか。 風邪かなぁ。と思ってたものの中にも、 もしかしたら、食中毒だったってのが、あるかもしれません。 |
特徴 | 便が大腸に長くとどまっている間に、 水分を吸収されて硬くなり、出しにくくなった状態を言います。 3〜4日に一度でも、 苦しがらずにたっぷり出るときは、便秘ではありません。 逆に、毎日出ていても、 硬い便が少しづつしか出ず、苦しがる時は、便秘です。 |
症状と経過 | 便がコロコロしていて、出す時にいきんで苦しそうにします。 排便の時に肛門が切れてしまう事もあります。 ウンチをする度に痛いと、赤ちゃんはそれを覚えてしまい、 ウンチがしたくなっても「また痛いかも。」と、 我慢してしまう事があります。 こうなると、たまったウンチがさらに硬くなり、 もっとひどい便秘になってしまう事も。 |
ケアと注意 | お腹が痛そうであれば、ママが優しくなでてあげます。 プルーンやみかん、バナナなどの色々な種類の果汁を飲ませたり、 マルツエキスを与えてみます。 離乳食が始まっているのなら、 寒天・海草・納豆・野菜など、繊維質の多い食べ物を選んで下さい。 綿棒浣腸も有効です。 オリーブオイル等をしみこませて、肛門を刺激してみましょう。 どうしても出ないときは、いちじく浣腸を使います。 習慣になる事はないそうですが、医師の指示に従って、 使うようにしましょう。 |
ウチの子は? | さぁちゃんが、便秘気味です。 ウンチの時に、痛そうにして、我慢してしまう事もあります。 明らかに、ウンチがしたいんだなぁとわかった時は、 背中の方から足を抱え込み、お腹を圧迫するような格好で、 ウンチが出るまで頑張れぇ、頑張れぇと励ましつづけます。 大人顔負けのすごいウンチが出る事もあり、 ちょっとかわいそう・・・。 ただ、全くでない状態になった事はないので、 特別に治療を受けた事はありません。 |